自分に合った正しいグリップサイズって、どういう基準なんでしょうか?
プロの選手でも細い人がいたり、ネットで調べても様々な考え方があったり、調べれば調べるほど迷ってしまいますよね。
調べるよりも自分で体感してみようってことで、グリップ2のラケットから、キモニーのグリップチューブを使ってサイズをアップさせてみました!
せっかくなので、使う前にラケットを計測する
せっかくなら重量やバランスポイントの変化も知りたい!
今回三角スケール、30cm定規、メジャー、デジタルはかりを使って、それらも計測してみます。
まずは、グリップチューブを使う前の状態を計測。
バランスポイントの測り方ですが、専用の計測器はないので「三角スケール・30cm定規・メジャー」を使って、大体の値を取得します。
テーブルの端など直線部分を見つけて、そこに垂直になるように三角スケールを置きます。
三角スケールの上にラケットを載せ、左右のバランスが釣り合う部分を探します。
釣り合う部分が見つかったら、グリップエンドの部分に30cm定規を、これまたテーブルと垂直になるように置きます。
そしてメジャーを使って、三角スケールの頂点から定規までの距離を測ることで、おおよその数値が出るっていう仕組みです!
計測結果
バランスポイント(大体ですが…)は、318mmという計測結果。
重さは「306g」。現時点でのグリップの太さは「直径108mm」となりました!
グリップチューブの内容物と付け方
購入した商品の袋の中には、透明なチューブが2本。チューブの重さは9gです。
チューブを元グリを除いた状態のラケットにセットします。
これでいいのか?と不安になってしまいますが、チューブの端とグリップエンドを合わせるだけ大丈夫です。
ヘアドライヤーを当てていく
指で端を抑えつつ、ヘアドライヤーを右から30秒当てた状態がこちら。
思ったより早いペースで縮んでいき、当てた部分がピッタリくっつき始めます!下の写真のような状態になれば、もう手で抑えなくてもずれたりしませんでした。
あとはグリップエンド側からスロート側に向かって、浮いている部分を中心にドライヤーを当てていくだけ!
コツとしては、ドライヤーを動かすよりも固定し、一定方向からの熱風に合わせて、ラケットをくるくる回すような感じで当てていくほうが、きれいに縮んでくれました!
上手に縮める方法と、チューブが縮んでいく様子を動画にしましたので、見てみてください。
グリップチューブをつけた状態で計測する
加工前 | 加工後 | |
ラケット重量 | 306g | 315g |
バランスポイント | 318mm | 311mm |
グリップの直径 | 108mm | 111mm |
■ラケットの重量は、事前に計った通り「9g」の重量アップ
■バランスポイントは「7mm」グリップエンド側に移動
→ いわゆるトップライト方向へ移動しています
■グリップの直径は「3mm」の増加
という結果になりました!
テニスラケットのグリップの太さは、全メーカー共通で下記のように決まっています。
- グリップ2:4+2/8インチ=107.95mm
- グリップ3: 4+3/8インチ=111.125mm
こうしてみると、かなり正確に1サイズアップさせることができていますね。
グリップチューブの効果と感想
数字としてみるとたった3mmなのですが、握ると太くなった感じがハッキリわかります。
重量については少しずっしりして「おお…」っとなりましたが、パランスポイントが手元寄りになったのもあり、スイングの取り回しが悪くなった感じはしないです。
むしろ速いタイミングや細かい動きが求められるリターンやボレーに関しては、打ち負けにくくなったかなと。
ガンガン自分でスイングするタイプよりも、ラケットの重量に任せたスイングをする人、または、僕みたいにストロークよりもボレーやスライスを重視している人におすすめです!
今まで選択肢から外していたラケットも選べる!
今回グリップチューブを使ってみて、個人的に面白そうだと思ったことをひとつ。
重さ290g /バランスポイント325mm
たとえば、上記のように重量が軽めでトップヘビーのラケットに、グリップチューブをつけてみる。
今回の計測結果を踏まえると…
重さ299g/バランスポイント318mm
のように変化するはず。
グリップチューブを付けたことで、かなり一般的なスペックに寄ってますよね!
ということは、あえて自分のグリップサイズより「ひとつ下のサイズ」のラケットを購入してグリップチューブを付けけることで、自分好みのスペックにカスタマイズできるのではないかと!
「重量やバランス以外はいいスペックなんだけどな〜」というラケットも選べるようになるのも、グリップチューブを付ける大きなメリットと言えるのではないでしょうか。