ラケット

ボックス形状のラケットを偏愛する男のインプレ・評価まとめ

みなさんは、どんな目的を持ってテニスをしていますか?

試合で勝つため?
みんなでワイワイ楽しむため?

いろいろあると思いますが、目的によって道具選びも変わりますよね。

テニスラケットで言えば、勝てるラケットなのか、打ってて気持ちいいラケットなのか。

僕はどっちも諦めたくない性分で、打感がよくて飛びもある「ボックス形状のテニスラケット」を探し回っています。

なので、この記事ではピュアドライブ・ピュアアエロなど、ラウンド形状のテニスラケットは取り上げません。

基準となるラケットを設定して、ボックス形状という枠の中で、インプレ・比較・感想を述べていきます!

ボックス形状のテニスラケットとは、しなり感があり柔らかな打球感をもたらすラケット

そもそもボックス形状とは、テニスラケットのフレーム断面形状の一種です。

  • フレームに角があり、四角くなっている = ボックス形状
  • フレームに角がなく、楕円形になっている = ラウンド形状

という違い。

 

ボックス(=箱型)形状は「ボールの打感」がいい

ボックス形状は、ボールを打ったときの感覚に優れています。

ボールが当たった瞬間にフレームがしなるため、一度ラケットにくっついてから飛んでいくような感覚。

そのため、ボールをコントロールしやすく、狙ったところに打てるのがポイント。

 

ラウンド(=円形)形状は「ボールの飛び」がいい

一方で、ラウンド形状は、ボールを飛ばすパワーに優れています。

ボールが当たってもフレームはしならず、弾くように飛んでいく感覚。

そのため、速いボールを打ちやすく、相手の時間を奪えるのがポイント。

 

なぜボックス形状のテニスラケットの心惹かれるのか

ボックス形状の魅力である打感をもたらす「しなり」ですが、言い方を変えれば、

  • ラケットの「ぶれ」につながる
  • パワーをロスしている

というデメリットもあります。

それでも僕がボックス形状のテニスラケットを選びたいのは、打ったボールの感触を正確に知りたいから。

パワーロスしにくいラウンド形状は、少ない力でもボールを飛ばせますが、ボールがどう当たったのかわかりにくい気がします。

 

ボールスピードだけで言えばラウンド形状には敵わないことは事実。

ただ、フレームに使われる素材や製作技術の進化によって「ボックス=飛ばない」というデメリットも解消しつつあります。

というのも、最近はボックス形状の中でも、

  • 角が丸めのボックス
  • 半分ボックス+半分ラウンドで「アルファベットのD」みたいな形状

も登場しています。

「部分的にボックス」+「部分的にラウンド」と組み合わさったモデルも見かけますね。

打感の良さはキープしたまま、ボールの飛びがアップしたテニスラケットがあるなら、それを選びたい!

なので、打感のいいプレステージツアー形状のテニスラケットに絞って、そこから飛びの良さやスピン性能などを比較したインプレ・感想を書いていきます!

 

【参考】評価基準となるラケットと自身のプレースタイル

評価基準となるラケットは、普段から使っているブリヂストン「VX305」

ラケットの性能については、すぐ下で語っているのでここでは割愛しますね。

プレースタイルは、

  • ストローク
  • コンチネンタルのフォアハンド+両手バックハンド(どちらもスピンは少なめ)。

  • ネットプレー
  • ただただ好き。ボレーが一番楽しい。

  • サーブ
  • スライスとスピンがメイン。フラットはあまり打ちません。

    「ストロークと比べて、ネットプレー・サーブのほうがマシ」という、自称“ネガティブ”サーブ&ボレーヤーです。

    このプレースタイルに合ったラケットは、評価が高くなるとお考えください。

    ブリヂストン VX305の評価【#究極のノーマル】

    ブリヂストン VX305は、「ただ単純に、ありのままの実力でテニスができる」ラケットだと感じました。

    優れていた点

    すべてのショットが、自分の実力どおりに表現されます。

    わずかな弾き感があるので、最低限のアシストはありますが、基本的には飛ばないラケット。

    でも、そこがいい。

    逆に言えば、際立った性能がないゆえに、打ちにくいと感じるショットもないです。

    難しかった点

    大きなアシストがないので、楽にテニスをしたい人とは相性が悪いかも。

    苦手をごまかしてはくれませんが、さらなる練習へと向かわせてくれるとも言えます。

    各ショットの評価

    ストローク:

    ネットプレー:

    サーブリターン:

    しばらく使い続けていることもあり、扱いやすさはピカイチ。

    ただ、ものすごくノーマルな性能+評価基準ということで、すべて「3」としました。

    古いモデルなので在庫も残りわずかですが、気になる人はぜひ!

     

    ブリヂストン BX305/300の評価【#至高の打感】

    ブリヂストン BX305/300は、「快適な打感と道具選びにこだわる」人にぴったりなラケットだと感じました。

    優れていた点

    なんといっても、打感がすばらしい

    手に伝わる感触はクリアなのに、硬さや振動ががほとんどありません。

    305はしなり感がより強く感じられるので、スライスショットが打ちやすいです。

    一方で300はフレームにしっかり感があり、305よりもボールの飛びに優れています。

    難しかった点

    サーブやぎりぎり追いついたときなど、自分から力を込めないといけない場面ではパワー不足を感じました。

    スピードが出にくいので、自身のコントロール技術が試されているなと。

    ただ、ブリヂストンのラケットは「カスタマイズサービス」を利用して、自分好みのラケットに調整できるので、もう少しパワーが出るスペックにするといいかもしれません。

    各ショットの評価

    ストローク:

    ネットプレー:

    サーブリターン:

    かんたんにプレーできるラケットではないですが、今まで打ってきたラケットの中で、一番好きな打感です。

    BX300であれば、すべてのショットがバランスよく打てるので、打感の気持ちよさを求める人は検討してみてください。

     

    バボラ ピュアストライク16×19/100の評価【#撃ち抜く覚悟】

    バボラ ピュアストライク16×19/100は、「ラケットを振り抜いて、ボールの威力で相手を押していきたいストローカー」にぴったりなラケットだと感じました。

    優れていた点

    弾き感と球持ちのいいとこ取りです。

    16×19は、球持ちの中に弾き感。

    100は、弾き感の中に球持ちがあります。

    どちらにも言えるのは、スピン性能はそれなりで、ストロークは直線的に飛んでいくフラットドライブがメインになるかと。

    難しかった点

    スイングしきれないと、中途半端なボールになってしまいがち。

    あまりスイングしないボレーでは、弾きのよさが活かされます。

    一方で、リターンやディフェンス場面など、振り切れないときは距離の調整が難しく、アウトになってしまうことが多くありました。

    ピュアストライクの性能を引き出すには、しっかりスイングすることが求められそう。

    各ショットの評価

    ストローク:

    ネットプレー:

    サーブリターン:

    しっかりスイングできたときは、ラケットの持つパワーと相まって、弾丸のようなボールが打てます。

    なので、もっとストロークが上手い人が使うと、相手をコート後方へ押し込めるようなボールが打てるんじゃないかと。

    威力のあるボールで攻めていきたい人は、いかがでしょうか。

    BabolaT(バボラ)PURE STRIKE ピュア ストライク 16/19

     

    プリンス グラファイト100/107の評価【#まるで第三の手】

    プリンス グラファイト100/107は、「コントロールを軸に、相手を追い込んでいける」ラケットだと感じました。

    優れていた点

    面の安定性がすごい。

    打球時のラケットのブレはほとんど感じられず、どんなボールが来てもしっかり返球できます。

    また、スピン性能が高く、ストロークの弾道が上がったのも印象的でした。

    難しかった点

    ラケット自体のパワーが少ないです。

    普段使っているVX305の感覚で打つと、全然飛ばなかった。

    特に100インチは、今販売されているラケット中でも屈指のハードスペックだと思います。

    107インチになると、サーブやボレーなどにもパワーが感じられるので、ダブルスに向いているかと。

    各ショットの評価

    ストローク:

    ネットプレー:

    サーブリターン:

    クラシック感のある打感と面の安定性に優れたラケットですが、扱うには自分のパワーが必要だと感じました。

    ちゃんとスイングできれば、スピンのかかった伸びのあるボールが打てるラケットなので、昔ながらのラケットが好き+少し楽をしたいみたいな人に、ぴったりのラケットになるのかと。

    目安として、

    100インチ:ほかのラケットでいう90インチ
    107インチ:ほかのラケットでいう97インチ

    くらいのパワーだと考えてもらうと、選びやすくなると思います。

     

    ヘッド プレステージツアーの評価【#蘇ったオーバーサイズ】

    ヘッド プレステージツアーは、「早いタイミングでガンガンスイングして攻められる」ラケットだと感じました。

    優れていた点

    プレステージらしい柔らかな打感は健在です。

    フルキャップグロメットのならではの、掴んで飛ばす感じがいいですね。

    また、意外なほどボールが飛んでくれます

    そこまでスピンがかからずに飛んでいくので、フラットで低い弾道のボールを打つ人と相性がいいはず。

    難しかった点

    ループボールなど、しっかりスピンがかかったボールを打つのは難しい。

    18×19というストリングパターンからもわかるとおり、スピン性能にはあまり期待しないほうがいいです。

    むしろ、このラケットでスピンをかけてしまうのはもったいない。

    ライジングなど速いタイミングでボールを捉え、どんどん攻めるべきでしょう。

    各ショットの評価

    ストローク:

    ネットプレー:

    サーブリターン:

    99インチの18×19という組み合わせは、パワーとコントロールが両立した絶妙なスペックだと思いました。

    この両立している感覚で思い出すのは、アガシが使っていた頃の「ラジカルOS」

    「プレステージ」シリーズではありますが、現代の技術を駆使して、今の時代向けにラジカルOSを再構築してみました。みたいなラケットにも感じられます。

     

    ヨネックス VCOREPRO 100の評価【#懐の深さは無限大】

    ヨネックス VCOREPRO 100は、「安定感重視で、いろんなショットを打ち分けたい」人向けのラケットだと感じました。

    優れていた点

    ボックス形状の中では、弾き感があります。

    なので、スピードがあるボールも打てますし、つかむ感じも利用した高弾道なスピンボールを打つこともできました。

    ストロークで、ボールが短くなりにくいのも◎。

    難しかった点

    使いにくいなーと感じるショットはほぼなかったのですが、唯一上げるとしたらフラットサーブ。

    僕の技術不足の可能性大ですが、フレーム厚が薄めで100インチのラケットは、まっすぐ飛ばすフラットサーブと相性が良くない気がします。

    VCOREPROに関しては、回転系サーブはスライスもスピンも、どちらも打ちやすかったので、個人的にはあまり問題にはなりませんでした。

    各ショットの評価

    ストローク:

    ネットプレー:

    サーブリターン:

    ボックス形状ならではの打感と、適度に弾く感覚は、安定感があるスピンボールが打ちやすかったです。

    いろいろなボールが打てる器用さが目立つので、戦略的なストローカーにはたまらないかと。

    受け手になってみても、いいボールが来るなと感じたので、質の高いボールを打ちたい人にオススメです。

     

    ヘッド グラビティMPの評価【#打つは易く続けるは難し】

    ヘッド グラビティMPは、「攻めたり、守ったり、メリハリを付けたボールを打ちたい」人向けのラケットだと感じました。

    優れていた点

    平均的なパワーがあるつつ、スピン性能が◎。

    コントロール系のラケットなので、かんたんには飛ばないけど、意外にもスピンはかけやすく感じました!

    ストロークでボールをしっかり捉えられたときは、ラケットスペック以上のパワーにあります。

    一番気に入ったのは、サーブの打ちやすさ

    軽く振ってもボールが伸びるし、回転系サーブもバッチリ打てました。

    難しかった点

    ボールが安定しにくい。

    ストロークだけ、ボレーだけ、と同じショットを打ち続けているときはボールが安定します。

    が、試合のように、いろんなショットを打ち分けるとなると、しっかりボールを捉えるのが難しくて、ラケット自体に慣れるまでに時間がかかりそうです。

    そういう意味では、毎回自分の間や打点で打つことができるサーブだけは安定しやすのかなと。

    各ショットの評価

    ストローク:

    ネットプレー:

    サーブリターン:

    扱うのが少し難しい場面もありますが、高いポテンシャルを秘めたラケットだと思います。

    いろんなラケットに浮気せず、これと決めたらじっくり使い続けられる人には、大きな武器となる一本になりそう。

    一球一球に集中して、ボールをコントロールしたい人にオススメします!

     

    【ラケット評価のまとめ】ボックス形状のラケットは最高だよね

    ストローク
    ネット
    プレー
    サーブ
    リターン
    VX305
    3
    3
    3
    BX305/300
    4
    3
    2
    ピュアストライク100
    4
    4
    3
    グラファイト100/107
    2
    3
    2
    プレステージツアー
    4
    3
    3
    VCORE PRO100
    5
    4
    4
    グラビティMP
    3
    3
    4

    ボックス形状のテニスラケットを打っていると、ボールの飛びの差はあれど、打球感の良さはやっぱりラウンド形状にはないものがあります。

    今販売しているラケットなら、飛ぶとか飛ばないとかは、ガットである程度の調整が可能。

    それゆえに、打感に優れたボックス形状のテニスラケットを偏愛しちゃうんです

    また、「ボールの速度に頼らない」といった制限の中で上達を目指すのも、ひとつの楽しみ方なんじゃないかなーと思ったり。

    ボックス形状のラケットにしか興味がない僕の「超個人的な評価まとめ」になりますが、気になるラケットがあれば参考にしてみてください。

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