テニスシューズの履き方を3ステップで紹介!【フットワーク向上・ケガ予防】

テニスコートに足を踏み入れたときから、一挙一動に影響を及ぼすテニスシューズ。

せっかく自分に合うテニスシューズを選んだなら、いい履き方も知っておきたいですよね。

いい履き方ができることで、

  • フットワークが向上する
  • 怪我の予防につながる

のようなメリットが得られますよ。

「履き方」・「アレンジ」・「数百円で可能なフィット感アップ方法」の3つに分けてご紹介します!

目次

これで大丈夫!テニスシューズの履き方3ステップ

まずは基本となるテニスシューズの履き方からいきましょう。

大切なことはたった「3つ」しかないので、次のテニスからすぐに実行できますよ。

まずは椅子に腰掛けるべし

できれば、太ももが地面と平行になる、ひざの角度が90度くらいの高さの椅子が理想的です。

たいていのテニスコートには休憩用のベンチがあるので、そこに座って履きましょう。

履き方ステップ1「ひもを緩める」

テニスシューズへ足を入れる前に、とにかく靴ひも(シューレース)を緩めます。

普段から緩めている人がほとんどかと思いますが、もーっと緩めてから履きましょう。

どれくらいかというと、下の写真くらいは緩めるのがポイント。

ここまで緩めることができれば、テニスシューズに足を入れやすくなるのはもちろん、最終的なフィット感も高まります。

履き方ステップ2「かかとフィット」

シューズに足を入れたら、靴ひもを結ぶ前に「かかと」を地面に軽く2,3回トントンしましょう。

このトントンは、テニスシューズの履き方で最重要ポイント

かかととテニスシューズの隙間にある空気を抜くイメージです。

テニスシューズを履くというのは、

  • 空気が入った「風船」に足を入れてから、できる限り空気を抜いていく作業

と例えると感覚的にわかりやすいでしょうか?

空気を抜いていくことで、風船と足が密着(=フィット)するという考え方です。

先ほどの履き方ステップ1「ひもを緩める」では、風船に空気を入れる作業を。

このステップでは、かかと周辺の空気を抜くことができました。

履き方ステップ3「下から締める」

ようやくここで靴ひもを締め始めます!

緩めた靴ひもを、つま先の方から順番に締めていきましょう。

足の甲のや土踏まず周辺の空気を抜いていくイメージです。

靴ひもを外側へ引っ張りながら、一段一段締めていくのがポイント。

上まですべて締め終わったら、ほどけないようにしっかり結んで終了です。

お疲れさまでした!

ちゃんと履けているかチェックしてみよう

さて、実際にやってみると「これでちゃんと履けてるのかな」と疑問に感じると思います。

そこで、しっかり履けているかどうかチェックできる3項目を作ってみました!

チェック①かかとのフィット感

立ち上がって、その場で足踏みしてみましょう(できるなら、少し歩いてみましょう)

その時に、かかとが浮いたり動いたりしないなら大丈夫。しっかりフィットしています。

チェック②つま先のゆとり

「つま先」部分には少し余裕があり、指が動かせますか?

履き方ステップでは登場しなかった「つま先」ですが、

  • 走っているときの着地動作には、体重の3倍ほどの衝撃がかかると言われていて、その衝撃に伴って、土踏まずのアーチが伸びる(=足のサイズが若干大きくなる)ため。
  • 地面を蹴りだすときには、足の指の力を使いたい(指を動かせる空間が欲しい)

以上の理由から、少しゆとりが必要になります。

チェック③足幅との相性

親指の付け根がシューズの側面から圧迫されたり、小指が薬指側に食い込みすぎていませんか?

自分の足幅とテニスシューズの横幅が合っているかどうかは、アイレット(=ひもを通す穴のこと)でおおよその判断ができます。

このように、アイレットの左右が、平行になっているのならバッチリです。

ハの字だと、そのシューズは自分の足幅に対して、少し幅が狭いかもしれません。
もう少し「幅の広い」テニスシューズを選ぶといいかも。

逆ハの字だと、少し幅広かもしれません。
もう少し「幅の細い」テニスシューズを選ぶといいかも。

テニスをする前はもちろんですが、試し履きするときも毎回同じように履きましょう!

知る人ぞ知る、フィット感を高める靴ひもの結び方(ダブルアイレットなど)

基本的な履き方の次は、応用編とも言える、さらにフィット感を高める情報をご紹介。

ちょっと靴ひもの結び方をアレンジすることで、かかとの固定力・足の甲のフィット感を調整できます。

5~10分もあれば、すぐに実行できる内容ばかりなので、ぜひお試しください。

「ダブルアイレット」で、かかとの固定力をアップさせよう

すべてのシューズにあるわけではありませんが、この最上段にある使われていない「ひも穴」には、ちゃんとした役割があるんです。

ひも穴のことを「アイレット(ハトメ)」と呼ぶのですが、このアイレットを使うことで、足全体(主にかかと)の固定力をアップすることができちゃいます。

使い方は、とってもかんたん。

▼結ぶだけになった状態の「同じ側の靴ひも」を内側からでなく外側から通し、すべてを通し切る前で止めます。

▼通し切らなかったことによってできたループに、同じく通し切る前で止めた「反対側の靴ひも」を通します。

▼左右同じように通せたら、靴ひもを通し切るように引っ張って完了です。

あとはいつも通り靴ひもを結びましょう。

ノーマル状態と比較してみると、ダブルアイレットの結び目がニューバランスのロゴが隠れるくらいまで上に来ているのがわかるでしょうか?

上まで来ることで、より広い範囲を固定でき、足首やかかと付近の固定力がアップ。

そして、ループの中に靴ひもを通したことで、結ぶときに靴ひもが緩まってしまうのを防止できます。

「しっかり履いたはずなのに、かかとのフィット感がイマイチ」という人は、このダブルアイレットで解決できるかもしれませんよ。

フィット感は、アンダーラップ・オーバーラップで微調整できる!

普段何気なく履いているテニスシューズですが、靴ひもの通し方を変えるだけで、ホールド感を調整することができます。

その通し方の名称が、「オーバーラップ」「アンダーラップ」になります。

この写真の右側は「オーバーラップ」で、左側は「アンダーラップ」で通してあります。

ぱっと見ただけではわかりにくいですが、

  • 「オーバーラップ」は、アイレット(ひも穴)の上から下
  • 「アンダーラップ」は、アイレット(ひも穴)の下から上

向かって、靴ひもが通されていますよね。

オーバーラップの特徴とは

靴ひもが緩みにくく、ホールド感が抜群

固定力が高いので、足がブレることなく蹴り出せます。

幅広の人以外は、基本的にはこちらがオススメです。

さきほどの「ダブルアイレット」と合わせると、かなりガッチリ固定できるようになります。

アンダーラップの特徴とは

靴ひもが適度に動き、圧迫感が少ない

長時間履くのに向いているので、普段履きのスニーカーであれば、こちらがいいでしょう。

しかし、テニスのフットワークをするなら、少しのブレは大敵。

特に、ショット後の切り返しなど、ぐっと踏み込んだときにブレてしまうと、それだけパワーロス(=移動が遅れること)につながってしまいます。

幅広の人で、今の状態でも靴ひもが緩むことはない人は、そのままでも問題ないかと。

注意点として、テニスシューズの場合、最初はアンダーラップになっていることがほとんど。

最初からオーバーラップになっているテニスシューズは、調べた限り「ニューバランス」と「ウイルソン」だけでした。

5分もあれば通し直せるので、試してみる価値ありですよー!

2つを組み合わせるようなアレンジも可能

オーバーラップとアンダーラップ、必ずしもどっちかにしなきゃいけないわけでなく、部分的に組み合わせることもできます。

「全体的なフィット感はいいんだけど、ちょっと母指球あたりは気になるな」という人は、最初の1,2回をアンダーラップにして、その後はオーバーラップにしてみる。

などなど、自分の足型に対して微調整してみましょう。

ここまでこだわる!靴ひも(シューレース)の世界

よりよいプレーを目指すなら、テニスシューズ関連にこだわりを持ってみませんか?

テニスラケットに例えるなら、

  • 自分に合うラケット=自分に合うテニスシューズ
  • 自分に合うガット(ストリング)=自分に合ったインソール
  • 自分に合うグリップテープ=自分に合う靴ひも

とも言えるほど、それぞれ大切な要素です。

ここでは、オススメの靴ひもを紹介。

気になった人は「1,000円」以下で導入できるので、チャレンジしてみましょう!

アシックス「パワーホールドシューレース」

テニスシューズに限らず、さまざまなスポーツシューズで高評価を集めている靴ひも。

部分的に太さが変わっているのがポイントで、アイレット(ひも穴)に通す部分は細く、結ぶ部分は太くなっています。

レゾリューション8に付属する靴ひもと比較するとこんな感じ。

実際に通してみると、違いがわかりやすいですよね。

  • 細い部分は少し固めにもなっていて、強く締めたときに、しっかりと圧を保つことが可能。
  • また、太い部分は少し柔らかくなっていて、ひも同士が絡みやすくなることで、ほどけにくい効果をもたらします。

たまに、「いいシューズなんだけど、どうしてもひもが緩みやすいな」みたいなことがあるので、ギュッと強く結ぶことができるこの製品は、画期的だと感じました!

ひもの長さがいくつかありますが、一般的には「長さ130cm」を買っておけば間違いないでしょう。

ただし、足が大きい人(28.0cm~)や、先ほど紹介した「ダブルアイレット」で履きたい人は、「長さ150cm」をオススメします。

サロモン「クイックレースシステム」

ウィルソンのテニスシューズ「KAOS 3.0 SFT」に採用されているので、見覚えのある人も多いかも。

このシステムは、足を入れてから引っ張るだけで完了なので、本当に楽です。

こちらも、ひも単体で販売しているので、お気に入りのテニスシューズにつけることもできます!

とにかくかんたんで、スピーディーに履くことができるので、めんどくさがりな人はぜひお試しあれ。

Salomon(サロモン)クイックレースキット

ヨネックス「コンフォートワイドダイヤル」

また、靴ひもではありませんが、ヨネックスからはダイヤル式のテニスシューズが発売中。

スキー・スノーボードのブーツでは、よく見かけますね。

このコンフォートワイドダイヤルは、ガシガシとフットワークできるタイプではなく、衝撃吸収性など足に優しい機能性を持つモデルです。

クイックレースシステムと同じくらい、かんたんに履くことができるので、検討してみてください。

YONEX(ヨネックス)パワークッションコンフォート ワイドダイヤル3

テニスシューズの履き方のまとめ(フットワーク向上・ケガの予防)

今回紹介した履き方を、もう一度おさらいします。

  • イスに腰掛け、テニスシューズのひもを緩める
  • テニスシューズに足を入れたあと、ひもを結ぶ前に、かかとを地面にトントンする
  • くつひもを下から順に締めて、結んでいく

そして、ちゃんと履けているかのチェックは、この2点を意識してみてください。

  • その場での足踏みや、軽く歩いてみたときに、かかとが浮かない
  • つま先に、足の指が動かせる程度の余裕がある

これだけで、自分に適したシューズ選び・履き方に、大きな失敗しないはず。

テニスシューズに対する工夫は、ラケットのボールスピード・スピン量のように目に見える違いが出ませんが、足を痛めたり、思わぬケガをする可能性を減らせます。

足のケガというのは、日常生活にも影響が出やすいので、少しでも重要性をお伝えできれば嬉しいです。

  • これから長くテニスを続けていきたい人
  • フットワークを改善してパフォーマンスを上げていきたい人

は、ぜひ今回紹介した内容を取り入れてみてください!

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