テニスボールは、プロでもアマチュアでも大会ごとに違うメーカーのボールを使用するなど、種類が豊富なのが特徴です。
違うボールを使う理由として、ある程度の規格はあるものの、実は感触や飛び方に微妙な違いがあるからなんです!
また、硬式テニスボールはフェルトに覆われており、空気を入れることはできない“消耗品”というのもポイントになります。
なので、
- 少しでも安く手に入る
- 耐久性もあって長く使える
そんなテニスボールが理想的ですよね!
そこで、店舗やネットどこで買うと安いのか、長持ちさせる方法と本当に長持ちするのか、などを調査してみました。
テニスボールの特徴と種類を知ろう
一般的に使用するテニスボールには、大きく分けて2種類あります。
- プレッシャーボール
- ノンプレッシャーボール
プレッシャーというのは、ここでは「空気圧」という意味合いを持ちます。
プレッシャーボール
プレッシャーボールは、ボール内部に空気を含むことで、弾む力を生み出しているボールのことを指します。
空気圧によってボール内部の空気量を保っていて、ボール容器のフタ部分がシーチキンの缶みたいになっているので、開封する前から空気が抜けていくことはありません。
一度開けてしまうと、空気圧のバランスが崩れ、徐々に空気が抜けていってしまいますが、テニスボールはそういうものを割り切って使っていきましょう!
そんなプレッシャーボ−ルには、2つの価格帯があります。
① いわゆる試合球と呼ばれるもので、2球単位で販売されているテニスボール
値段は高いですが、打ち心地はいいものが多いです!
ただ耐久性はそこまで高くなく、コスパを考えると、練習球としてはあまり向いていません。
なので、もし試合に出る人であれば、その大会の使用ボールが判明した時点で、同じボールを使い始めて、試合に備えるといいかも。
[box05 title=”代表的なボール”]ダンロップ 「フォート」
ブリヂストン 「XT8」
ウィルソン 「US OPEN」[/box05]
② 練習球として、3球・4球単位でのみ販売されているテニスボール
先ほどの2球単位のボールと違って、耐久性が高く、値段も控えめです。
種類も豊富なので、打ち心地も色々あります。
これから始める人は、この中から選ぶのをオススメします!
[box05 title=”代表的なボール”]ダンロップ 「セントジェームス(通称St)」
ヘッド 「HEAD PRO」
ブリヂストン 「NX1」[/box05]
ノンプレッシャーボール
ノンプレッシャーボールとは、プレッシャー(空気圧)がないボール、ということで、ゴムの弾力により弾む力を生み出しているボールです。
プレッシャーボールと比べると、空気圧が関与しないので寿命が長いのが特徴。
1球単位で売っているのもあり、値段も安いのですが、打感がかなり固く、弾みすぎてしまいます。
一度もテニスをしたことない人は、このボールをキッカケに何回かテニスをお試ししてみる、そんな使い方がいいかも。
ただし、“お試し”と書いたように、あくまでテニスを知るキッカケ用のボールなのです。
プレッシャーボールと打ち比べてみると、競技性が変わってしまうほどボールの感覚が違うので、こちらで慣れてしまうことは避けていただければと思います。
どこで買うと安いのか(店舗?ネット通販?)
さて、テニスボールはプレッシャーボールに限ると、何球かでセットになって販売されています。
セットの単位は、ボールの容器には空気圧を保つため金属の蓋がされていることから「1缶」という言い方をします。
その1缶が何円で販売されているか、ネット通販で一番安い値段と3店のスポーツ用品店を巡って調べた値段を比較してみました。
(2020年 1月現在の値段)
ネット通販 | A店 | B店 | C店 | |
フォート | 550円 | 658円 | 649円 | 560円 |
XT8 | 500円 | 621円 | 653円 | 500円 |
St | 509円 | 605円 | 560円 | 550円 |
HEAD PRO | 528円 | 528円 | 594円 | 480円 |
NX1 | 500円 | 取扱なし | 571円 | 490円 |
この結果から見ると、ネット通販が一番安く買えそうです!
ただし、ネット通販には送料という弱点がありますね。
どの通販も1缶と同じくらいの送料(550円とか)が、かかってしまいます。
そのため、オススメの購入方法は、
スポーツ用品店が近くにある人は、店舗で買う
ネット通販を使いたい人は、送料無料になる条件を満たすように買う
がお得になります!
送料無料になる条件が優しいAmazonは、テニスアイテム以外と組み合わせもできますが、1缶ではあまり売っていません。
Yahooショッピングや楽天市場などにある、ひとつのネット通販店で、送料無料になるようにウェアやグリップなどと一緒に買うのがいいでしょう!
大体は5,000から8,000円以上の購入で送料無料になる通販が多い印象です。
これからテニスを続けていく人には、「箱買い」が一番オススメ!
箱買いというのは、段ボールに入っている「15缶(×4球で合計60球)」や「12缶(×4球で合計48球)」をまとめて買うこと。
購入金額は高くなりますが、1缶あたりの値段も安くなり、ネット通販でも送料無料の条件を満たしやすいです!
サークルなど、大人数でやる場合はベストな方法ですね。
そこまでたくさん必要ない人もいると思いますが、ボールは一度開封しない限り劣化しないので、少しづつ開封して使っていけば大丈夫!
2-3人で練習するなら2缶(8球)、4-5人であっても3缶(12球)もあれば十分に練習できると思います。
オススメのテニスボールをランキングにしてみた
ここのランキングでは、
[box05 title=”選定基準”]打ち心地(打感、飛び)
耐久性(フェルトの消耗、ボールの弾み)
値段[/box05]
の観点から、3つのボールに評価をつけました。
1位 ヘッド 「HEAD PRO」
[box04 title=”このボールの特徴”]
- 柔らかくもなく固くもない打感
- フェルトの耐久性が高い
- 値段が安い
[/box04]
ほかには、コートで被りにくいのも良い点ですね!
セントジェームスあるあるとして、他のコートに飛ばしてしまい、どっちのだったかわからなくなることが多々あります。
僕は普段からヘッドプロを使っていますが、今のところ被ったことは1-2回しかないですよ〜。
いつものメンバーとテニスすることが多く、もう少しコスパがいいボールを探している人に、オススメです!
2位 ダンロップ 「セントジェームス(通称St)」
[box04 title=”このボールの特徴”]
- 柔らかめな打感
- まあまあなフェルトの耐久性
- どこにでも売っている(高い使用率)
[/box04]
ほかには、スクールの練習試合(月例会)などで使われていたり、おなじみの打感なので嫌いな人が少なく、だれとテニスするときでも使いやすいですね。
ほとんどの人は、普段使いのボールがセントジェームスなんじゃないでしょうか。
いろんな練習会やサークルに参加している人に、安心感のあるセントジェームスがオススメです。
3位 ブリヂストン「NX1」
[box04 title=”このボールの特徴”]
- 硬めな打感
- フェルトの耐久性が最優秀
- 長持ちする
[/box04]
フェルトも毛羽立ちにくく、耐久性に優れていますが、少し回転がかけにくい印象。
ボールスピードが出やすいので楽しく、空気も抜けにくい一方で、硬めの打球感は少し人を選ぶのかなと感じました。
そういった観点から3位にしましたが、ハードに打つ人や硬めの打球感が好きな人に、耐久性の高いNX1を強くオススメしたいです!
あまり書きたくはないのですが、逆にあまりオススメできないボールもあって、「PENN COURT ONE」というボールは選ばないほうが懸命です。
1缶400円ちょっとと安いのが魅力なんですが、僕はハードヒッターでもなく、すごい回数打ったわけでもないのですが、壁打ちを30-40分しただけでボールが割れてしまいました。
ボールの寿命を長持ちさせる方法(空気圧を保つには)
ここからは、少しでもテニスボールを長持ちさせるための方法をご紹介します!
空気を入れて復活させることができないものの、使用している時以外は、元の空気圧がかかった状態で保管できれば、劣化のスピードを遅らせられますよね。
そういった考えから開発された製品があり、「ボールセーバー」や「ボールキーパー」のような名前で販売されています!
実際に購入して試してみた製品は、こんな感じ。
海外製品のため、英語で記載された説明には、
テニスボール3個を入れた状態でこの容器を閉めると、ボールの新しい缶と同じ圧力の内圧14ポンドになります。
と書いてあります。
使ってみると、たしかに体感できるレベルでボールの空気が減りにくくなりました!
ただ、ひとつ問題点があって、3球しか入らないんですよね。
練習球として販売されているボールは、ほとんどが4球入りなので、1球余ってしまうという事態が発生します。笑
テニスウェアハウスなど海外のテニス通販を見てみると、海外ではテニスボールは3球セットで販売しているのが主流のようで、そのため3球入る形なんでしょう。
先ほどのリンクから飛んでもらうとわかるように、4球入るボールキーパーもありますが、容器を閉めたあとに自転車などの空気入れで、自分で空気を入れなければならないので、そこだけ注意してください。
僕の現状として、普段ボールを2缶(8球)使っているので、ボールセーバーを3つと保管用ボールを1球用意し、8球+1球を3つに入れて保管しています!
本当にボールが長持ちするのか実験!
本当に体感できるレベルなら、可視化することができそうということで、ちょっとした実験をしてみました!
[box05 title=”準備するもの”]・ボールセーバーを2つ
・ボールランキングで挙げた3種類のボールを2缶ずつ[/box05]
そのうち1缶のみを開封し、
- 使用せず、ボールセーバーに保管する
- 使用して、ボールセーバーに保管する
- 使用せず、放置する
- 使用して、放置する
といった、4つの状態のボールを作りました(ボールを使用するペースは週1回)。
1ヶ月後にもうひとつの1缶を開封し、すべてのボールを150cmの高さから落とすことで、弾む高さを比較しました!
実験結果
実験中に動画を撮影していたのですが、思ったよりも見にくい動画になってしまったので、雰囲気だけお伝えできる形にしました。
基準となる「開封直後の新品」は、約90cm弾んだことを踏まえて、結果を見ていきます。
セーバー保管 | 放置 | |
未使用ボール | 約90cm | 約80cm |
使用ボール | 約80cm | 約70cm |
になりました!
ボールの種類によって、弾む高さに違いはあったので「約〇〇cm」と書きましたが、ボールセーバーは、しっかり機能していることがわかりますね。
そして、一番注目してほしいのが、使用したボールを保管したか放置したかで、10cmの差が出るんです。
2週間が経過した時点で、打っただけで違いがわかる状態に変化しました。
週3-4回テニスしている人は、先にフェルトが消耗してしまうので、そこまでボールセーバーの恩恵がないかもしれません。
しかし、僕のように週1回テニスをしている、そこまで頻度が高くない人には、かなりオススメです!
使わない時間が長いからこそ、ボールセーバーは役に立ちますね。
処分方法(何ゴミか)や再利用について
テニスボールの替えどきとしては、”明らかにボールが弾まない”や”フェルトが減り、表面がつるつるしている感じ”になったら交換のタイミングです。
握るとこのくらい凹む
ボールの文字が消えかかっている
なども目安になると思います。
使い終わったあとの処分方法は、各市町村によるが、燃やせるゴミが多い
住んでいるところの近隣6市の捨て方を調べてみたところ、
3つの市では、燃やせるゴミ
2つの市では、破砕(不燃)ゴミ
→ ひとつの市は、”燃やせるゴミでも可”と記載
1つの市では、資源(プラスチック)ゴミ
となっていました。
例えば、名古屋市であれば、家庭ごみ・資源の50音別分別早見表のようなページがあるので、「お住まいの市町村 + ごみの分別」といったワードで検索してみると、情報が出てくると思います!
マッサージボールとして再利用もできる!
また、処分するだけでなく、再利用する方法もあるんです。
首の痛みや腰痛のマッサージグッズとして、こういった製品が販売されていますが、これをテニスボールで作ることができます!
[box05 title=”準備するもの”]・使い終わったボール2球
・くつ下(片足でOK)[/box05]
ボールをくつ下の中に入れて、
端を結ぶだけで完成です!(さっきのはまだ履くくつ下なので、以前作ったものになります)
くるぶし丈だとぴったりになりますが、くつ下の長さはなんでも大丈夫ですし、むしろ結びやすいです。
このグッズは、床に置き、その上から腰や首など当てたい箇所に仰向けで寝転ぶ形で使います!
いつかの情熱大陸で、卓球選手の石川佳純さんが、遠征のときに持っていくグッズとして使っていたことから、注目されたんだったかな?
指圧されているような感じになるので、とても気持ちいいですよ!
どのボールがいいかのまとめ
耐久性もあり、値段も安く、コスパに優れたボールをお探しなら、ヘッド 「HEAD PRO」
柔らかめの打球感で、みんなが安心して使えるボールをお探しなら、ダンロップ 「セントジェームス(通称St)」
高耐久で、スピード感のあるテニスが楽しめるボールをお探しなら、ブリヂストン「NX1」
試合球や、より打ち心地のいいボールをお探しなら、こちらもチェックしてみてくださいね。
ダンロップ 「フォート」
ブリヂストン「XT8」
ネット通販で買うときは、箱買いするのを忘れずに、お得にボールを買いましょうー!
いいボールを見つけ次第、ランキングに追加していく予定です!