X98 TOURをゲーム形式でプレーした感想(インプレ)

【プレースタイル】と【評価基準】
- ■プレースタイル
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【ストローク】
コンチネンタルのフォアハンド
両手バックハンド(片手スライス多用)【ネットプレー】
ネットに出る頻度高め
フラットに当てて返す【サービス】
スライスとスピンがメイン
フラットはあまり打ちませんストロークよりも「ネットプレー」と「サーブ」を重視しているプレーヤーです
- ■評価基準
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【ストローク】
パワーよりも「安定感」
ミスせず打ち続けられる【ネットプレー】
掴む感覚がある
ボールの「深さ調整」がしやすい【サーブリターン】
十分なスピン性能がある
自信を持って「セカンドサーブ」を打てる
ブロックリターンしやすい
(スイングしなくても打ち負けにくい)上記のポイントを踏まえて評価をつけています!
ストローク:かなりパワフル
5段階評価
柔らかさの中に”芯”があるような打感で、スコーンと気持ちよく飛んでいってくれます。
適度に球持ち感があり、スピンも割とかけやすいほうに感じます!
また、以前打った「X100 TOUR」と比べると、フェイスサイズが少し小さいからか、フォアハンドとバックハンドの性能差はやや薄まっている印象を受けました。



スイングに対するボールスピードの上がり方は、ボックス系ラケットではなかなかないレベルです。
ネットプレー:弾き感が強め
5段階評価
ボレーは、弾き感がありながらも、コートには収まる程度のパワーという感じ。
ストロークの印象を踏まえると、ちょっと飛びすぎちゃうかなと思っていたのですが、意外と気を使わずに使えます!
とくに、バックハンドは打ちごたえもありつつボールが飛んでくれました。



フォアボレーは、少し球離れが早いかなと。ただ、当てるだけになったときの安定性は高いです!
サーブリターン:どんどん攻めたくなる
5段階評価
振り抜きやすく、ボールのバウンド後の伸びがいいように感じます。スピンを重視しても、ボールスピードがあまり落ちないのもいいところ。
安定性が肝のセカンドサーブで打つスピンサーブも、コントロールしつつ跳ねさせることができました!
リターンについては、柔らかさがありつつも面がぶれないので、いい意味で多少雑になってもしっかり返せます。



ブロックするようなリターンでも、パワー負けしないでコートに返球できる頼りがいのある性能です!
X98 TOURの頼もしいところ


押し込める安心感
ラケット自体にパワーがあるので、時間がないときや体勢が悪いときでも、ラケットに当てられればOKな感じがあります。
フォア・バックともに、左右に振られてなんとか追いついて打つときでも、ある程度は威力を保ったまま返球できたのが印象的でした。



また、そこまで優位な状況じゃない中でネットに出るとき、強引にボールスピードを上げてアプローチできるのがよかったです。
圧倒的な振り抜きやすさ
スイングの始めから終わりまで、空気抵抗を感じにくいと言いますか、気持ちよく振り切りやすいです。
前々から思っているのですが、100インチと比べると、やっぱり98インチは振り抜きの良さが違いますよね。



とくにサーブにおいては、振り抜きやすさから、ほとんど力を込めなくてもボールが飛んでいってくれる感覚がありました!
X98 TOURに求めちゃいけないところ


性能的にはなし!(カラーリングだけ気になる)
弾きすぎないパワー感をはじめ、ラケットの性能としてはすごく自分の好みのラケットです!
ただ、カラーリングは前作のパープルネイビーのほうがよかったなーと(前作カラーだったら絶対買ってたと思えるほどお気に入りです)。



主力モデルではないので難しそうですが、限定カラーが出たりしたらうれしい!
【結論】X98 TOURは「決して変えたくない一貫したプレースタイルを持つプレーヤー」が使うべきテニスラケットである


X98 TOURは「小さめのフェイス+厚みのあるフレーム+ボックス形状」という珍しいスペックからか、押し切れるテクニカルなラケットというジャンルになると感じました!
プレーシーンにおいて、ときにはパワーに頼りたいと感じる人を助けてくれる性能バランスが魅力です。
とはいえ、見た目通りの尖った性能を持つラケットなので、合う合わないがハッキリしていると思います。



「自分のテニスはこうありたいんだ!」という確固たる信念を持ったプレーヤーをはじめ、ラケットに「求めることがハッキリしている人にこそ使って欲しい一本です。
- 自分の得意スキル・不得意スキルが明確で、そこを補いたい人
- ややパワー寄りのコントロールラケットをお探しの人
におすすめします!