ハードなスペックと柔らかい打感を持つHEADのプレステージ。
人気のある「MP」や「PRO」に注目が集まる中、少し外れた位置にあるのが今回の「ツアー」です。
ただし、これまた絶妙なスペックと打ちごたえで、昔からのHEADファンに刺さる性能をしてました!
プレステージツアーでプレーしてみた率直な感想(インプレ)
[ac-box01 title=”【参考】普段のラケットとプレースタイル”]
[box05 title=”普段のラケット”]
ブリヂストン「VX305」+ヨネックス「ポリツアープロ」
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ブリヂストン VX305を使い続けてきた感想・インプレ【#究極のノーマル】
[box05 title=”プレースタイル”]
コンチネンタルのフォアハンド+両手バックハンド(どちらもスピンは少なめ)
ただただ好き
スライスとスピンがメイン。フラットはあまり打ちません。
「ストロークと比べて、ネットプレー・サーブのほうがマシ」という、自称“ネガティブ”サーブ&ボレーヤーです。
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ストローク
5段階評価:[jin_icon_like color=”#942193″][jin_icon_like color=”#942193″][jin_icon_like color=”#942193″][jin_icon_like color=”#942193″]
まずびっくりしたのが、ボールの飛び。
プレステージだからと、いつもより多少しっかりは打ちましたが、コート外へと吹っ飛んでいきました。
意外とパワーがある+あまりスピンがかからないので、いつもの弾道だと、コート内には落ちず。
僕はグリップが薄いので、ラケットにパワーがあれば、スピンがかからないことはあまりデメリットに感じません。
[chat face=”tenikoala_11.png” align=”right” border=”gray” bg=”none”] むしろ、あまり下がらずに低い打点で捉えるショットと相性がよく、扱いやすかったです。 [/chat]
ネットプレー
5段階評価:[jin_icon_like color=”#942193″][jin_icon_like color=”#942193″][jin_icon_like color=”#942193″]
プレステージなのに、ボレーを叩いて威力を出しやすいです。
フレームが柔らかめのこともあり、ブロックするようなボレーも振動を感じにくいのも◎。
一方で、スライスをかけて滑らせるようなボレーを打つのは難しいと感じました(自分の技術不足もありますが)
サーブ&リターン
5段階評価:[jin_icon_like color=”#942193″][jin_icon_like color=”#942193″][jin_icon_like color=”#942193″]
楽ではありませんが、スピードのあるサーブが打てました。
スライスはそこそこいけるものの、スピンサーブにはあまり向いていないラケットかも。
自分がコントロールできる範囲で、スピードを使って勝負していくのが良さそうです。
リターンは、しっかりスイングすれば大丈夫ですが、スライスなどブロックする感じで使うと、甘いボールが行きがちでした。
[chat face=”tenikoala_11.png” align=”right” border=”gray” bg=”none”] 慣れてこればもっと上手に使いこなせそうな予感はします。 [/chat]
プレステージツアーのすごいところ2つ
プレステージらしい打感
フルキャップグロメットという、プレステージの柔らかい打感はそのままに、意外なパワーがあるラケットです。
スピンがかかりにくいことは事実ですが、プレステージって最近は優しいモデルもあるだけで、もともとスピンをかけたい人が使うラケットではないんじゃないでしょうか(上級者は除く)。
むしろ、僕はこのパワーに注目すべきで、「新しいレトロ」といいますか。
従来の打感は残ってるのに、こんだけ力強いラケットになってますよっていうことを強調したいです。
意外な飛びとコントロールは、ラジカルOSを彷彿とさせます
上でプレステージらしい打感と言いましたが、このパワーとコントロールが両立している感覚で思い出すのは、ラジカルのオーバーサイズなんですね。
アガシが使っていた頃の、リキッドメタルやフレックスポイントあたりのラジカルOS。
[chat face=”tenikoala_11.png” align=”right” border=”gray” bg=”none”] しっかりスイングしたときの威力や、ライジングがしやすい点も、すごく近いものを感じました。 [/chat]
プレステージツアーに求めちゃいけない部分
ループボールのような高さを使ったボール
やっぱりスピンをかけるにはパワーからの変換が必要。
プレステージツアーの「18×19」という細かいパターンで、しっかりスピンを打てるのは相当な上級者に限られるかなと。
でもですね、僕のように一般プレーヤーが使うのであれば、むしろスピンに変換してしまうのはもったいないと感じます。
割り切ることが大切で、ボールをまっすぐ飛ばせるラケットの特性を生かしてあげるべき。
低い弾道で安定して打てれば、スピンにも負けない個性になると思います。
【結論】プレステージツアーは「早いタイミングでガンガンスイングして攻める」プレーヤーが使うべきラケットである
今回のプレステージツアーは、昔からの柔らかな打感と意外なパワーを合わせ持つテニスラケットだと感じました。
[chat face=”tenikoala_11.png” align=”right” border=”gray” bg=”none”] 現代技術を使って再構築したラジカルOSなんじゃないかとか考えたり。 [/chat]
今の技術なら、昔の107インチ相当のパワーは、今の技術なら99インチで再現できるみたいな。
あの頃のラジカルOSが好きな人や、フラットに打ち続ける人にオススメの一本です。