テニスウェアを選ぶとき、デザインや色で迷うことってありませんか?
前編ではテニスウェアのポイントから、約20種類のブランドを紹介しました!
こちらの後編では、似合う色の選び方・サイズ感の工夫・テニスにも私服にも使えそうなウェア、といった内容になっています。
ニッチな話になりますが、テニスウェア選び以外にも使える内容になっているので読んで損はさせませんよ~
似合うテニスウェアの選び方(色)
まず最初に知っておくべきことは、ウェアの色を選ぶときの基準をテニスシューズにすること。
「え?ウェアの話なのにテニスシューズ?」と思われる方も多いと思います。
なぜテニスシューズが基準になるのかというと、テニスシューズには派手なデザイン・カラーリングのものが多く、シンプルなものが少ないからです。
店頭のレイアウトやWEBの写真で「めっちゃかっこいい(かわいい)じゃん」と思って買ったシューズが、実際にウェアと合わせてみると浮いちゃうのはよくあること。
そしてシューズは、ほとんどが半年に一度のタイミングでしかデザイン・色が変わらず、なおかつ入れ替わる形で変わるので選択肢があまりないんです。
いろんなウェアを着たい方は、白や黒を基調としたシューズ、または真っ白や真っ黒などの単色でシンプルなテニスシューズを選ぶことをオススメします。
反対に、派手なテニスシューズを履きたいからウェアのカラーはシンプルにするのもいいと思います!
色の効果を使う
「色の効果」は難しく考える必要はなくて、
黄色は元気・活発
緑は目に優しい、癒やされる
みたいなものです。
これは実際に写真を見ながらがわかりやすいと思うので、いくつか見ていきましょう。
着用イメージの写真に選んだのは、ドミニク・ティエム。
2019年のインディアンウェルズを優勝し実力は申し分ないのですが、どこか垢抜けないというか、真面目で素直な雰囲気から、色の印象を受けやすそうなので選びました。
強そうに見せるに黒や赤を、爽やかに見せるには白や黄色を着る
黒・赤・白・黄色の4色から、効果を見ていきます。
まずは、黒。
黒のイメージは威厳・重厚感だと思います。
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そして、赤。
赤が持つイメージは情熱・興奮でしょうか。
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黒と赤は、引き締まった感じで人物をハッキリ見せてくれますね。
もともとの顔が持つ雰囲気もありますが、相手を威圧する雰囲気が優位に働くこともある状況、たとえば試合なんかで強そうに見せたいなら黒・赤がオススメ。
他にも黒のメリットとして、引き締まる効果から体をスッキリ見せることができます。
黒ロングパンツと黒シューズを合わせ、パンツとシューズの境目をなくすことで、脚を長く見せる効果もあったり。
(僕は実践しています。。。)
つづきまして、白。
白のイメージは、清潔・純粋ですかね。
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さいごに、黄色。
黄色のイメージは先ほどあげたように、元気・活発。
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黒・赤に比べて、白・黄色は柔らかいというか“明るさ”が出ていませんか?
爽やかさや親しみやすさを強調したいときは、白や黄色がいいでしょう。
また、白は太陽光を反射するので、炎天下での試合や練習は白のウェアやキャップを選ぶことで熱中症対策にもなります。
個人的な感覚ですが、テニスやってる人に人気が高いと思うのが、白のパンツ!
テニスっぽい格好がしたい人には、白のパンツをオススメしたい。
赤のTシャツを着ていても、白のパンツを履くことで雰囲気が明るくなりますよね!
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他の色とも合わせやすいので、ひとつ持っておいて損はないと思います。
ネイビー最強説
黒だと重たすぎる、顔がどんよりして見えちゃう人は、ネイビーを選びましょう。
黒よりも少し明るく、威厳というよりは落ち着いている感じで、知的な雰囲気があります。
とりあえずネイビー選んどけば間違いない、という格言もあるとかないとか。
ネイビーと白パンツ
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困ったときには、カラー診断を参考にする
色の効果というのは、顔に近いほど影響力を増します。
なので、パンツよりもTシャツ・キャップのほうが似合う・似合わないがハッキリします。
「この色は自分にどうか」と悩んだときには、“パーソナルカラー診断”を使ってみると面白いかもしれません。
デパートなどで、対人で行っているのもありますが、ネットでできるものでも十分役に立ちます!
試しにやってみるだけでも、似合う色の方向性はわかるんじゃないかと。
下のリンクから、男性・女性それぞれ診断できます。
All About – 20秒で診断!パーソナルカラー(似合う色)診断
テニスウェア選びの失敗を減らせる2つのポイント
1. サイズ感を大切にする
スポーツウェアに関しては、ほとんどのものに”JIS規格”というサイズ範囲が決まっている規格が適用されているので、サイズ感はほぼ同じです。
ただテニスウェアは海外モデルの場合もあるので、自分のサイズを知っておくのが大切。
かんたんに自分のサイズを確かめる方法として、今の段階では“zozoスーツ”が一番優れていると思います。
zozoスーツを着用して自分の写真を取ると、こんな感じで表示されます。
出典:(ZOZOSUIT – 計測結果デモ版)
かなり正確にサイズが分かりますし、平均値との比較もできるので、定期的に撮影すればダイエットなど体型維持に役立てることもできます。
zozoスーツを初めて注文する方なら、スーツ(0円)+ 送料200円で注文できるので、気軽に試してみてくださいね!
2. アプリを使って自分が着用しているイメージを具体的にする
欲しいテニスウェアを買うときは実際に着てみるのが一番ですが、そんなときに限ってショップに置いてない。
とりあえず通販で買ってみたものの、あまり似合わずどうしようってことがありますよね。
僕はよくあります。笑
そこで少々強引な方法ですが、アプリを使って自分に似合うかどうか確認する方法をご紹介します。
使うアプリはこれ。
何をするのかと言うと、気になっている服を自分の写真に合成しちゃいます!
なので、まずは気になる服と自分の写真を用意しておいてください。
今回は、こちらのフリー素材2枚を使って説明しますね。
使い方はとても簡単で、慣れれば1-2分で済みますよ。
ダウンロードしたアプリを起動すると、この画面になるので”新規作成”をタップ
気になる服の写真を選ぶと画面が切り替わり、トリミングをすることができます。
4つ角をドラッグすることで写真の範囲を決めます。
こんな感じでなるべくTシャツ以外の部分を消しておきましょう。
できたら、”完了”をタップ
(初回のみ使い方の動画が出るので、色々と使ってみたい方は見てみましょう。)
OKをタップすると、編集画面へと切り替わります。
まず”スマート消しゴム”をタップ。
許容値などが表示されていますが、今すぐは使わないので”×”をタップしておきます。
次に、Tシャツに触れないように画像の背景部分をなぞります(ここでは右側)。
消しゴムという名の通り、一度スッとこする感じです。
そうすると、写真の一部が白とグレーのチェックに変わったのがわかるでしょうか?
写真だけ見ると、いやいやそんなうまくできないよと思うかもしれませんが、アプリ側が服と背景の境目を自動識別してくれるので大丈夫です。
これをTシャツの上下左右すべてに行っていきます。
1回なぞるだけだと、うまくできない場合もありますが、何回かなぞることでアプリが微調整してくれます。
↓
こんな感じでミスしてしまったときは、さっきの許容値などが表示されていた画面の出番。
左上のこのマークをタップします。
先ほどの画面が再表示されるので、左側を向いている矢印をタップしましょう。
そうすると、1回なぞる前の状態に戻ることができるので、いい感じになるまでやり直せます。
こんな感じで、だいたいできればOKです。
できたあとは右上の次へをタップ。
次に、”背景”から”アルバムの画像”をタップ。
↓
ここで自分の写真を選びます。
このときも、なるべく自分以外をトリミングしておくこと。
先ほどと同じように完了をタップすると、このような状態になりました。
切り取ったTシャツは自由に動かしたり、大きさを変えることができます。
サイズや位置を調整しまして、、、着てる風にしてみたのがこちら!
ちょっとそこまでは…と思う方もいる方法かもしれません。笑
でも何もしないで買うよりはイメージしやすくなります!
写真はなるべく背景が少ない、または単色のものを選ぶと、スマート消しゴムで認識されやすいですよ。
テニスウェアに限らず、服選びの失敗を減らしたい方は、ぜひやってみてください!
テニスウェアの未来
テニスウェアのライバルは私服なんじゃないか問題
前編でも触れましたが、テニスウェアにはテニスウェア独特の形みたいな“らしさ”がない、普通のTシャツやポロシャツなんですね。
ゴルフのようにポロシャツじゃなきゃいけない、みたいな決まりもないので、テニスウェアとして売られているものじゃなくても着れてしまう。
でも逆に言えば、他のスポーツのときでも、私服であっても、テニスウェアは着ることができるってことではないかと。
プロ着用モデルや会場名が入ったウェアなどはファングッズとして残しつつも、あとはもっと広い層に向けてアピールしていってほしいです。
“テニスをしない人が着るテニスウェア”があっても、いいんじゃないかなぁ。
結果として、その服を手にとったことでテニスを知るキッカケになるかもしれませんよね!
テニスをルーツに持つブランドとして、フレッドペリーやラコステがありますが、ここまでカジュアル寄りにする必要はなくて。
スポーツの要素を残しつつ、バランスの良いウェアが多くの需要を満たせると考えます。
方向性としてアウトドア系ブランドはどうか
バランスとはなにか。
僕がイメージしているのは、アウトドア系ブランドの展開です。
ノースフェイスやパタゴニアなど、アウトドアウェアながら街に出れば見ない日はないほど私服に浸透していますね。
テニスウェアと比べて価格は変わらず、素材もポリエステル100%だったり、他にも機能性に優れたものが多いです。
Tシャツなどは、実際に着用しながらテニスをしている方を先日見かけました。
ノースフェイス
パタゴニア
近年ではセレクトショップで取扱いがあったり、広い層へのアピールが見受けられます。
これって、まさに“アウトドアな趣味をしない人が着るアウトドアウェア”なんじゃないかと。
そう考えると、アウトドアウェアの展開は1歩進んでいますよね!
デザインよりも機能性を重視する人が増えてきている?
もちろん、長年の試行錯誤だったり、ブランドの歴史だったり、参考にしたからと言って一朝一夕でできるものではありません。
ただ最近の傾向として、機能性(実用性)を求める人って増えてる気がするんです。
理由として、カメラや音楽プレーヤーがスマホ1台になったりと、「これは〇〇専用」っていう考え方が衰退し、ものをたくさん買うことが減っているのが影響していると思います。
例えば、“MXP”というブランドは、宇宙下着のノウハウを日常生活に活かしています。
(去年Tシャツを買いましたが、めちゃくちゃ良かったです)
シンプルで合わせやすいアイテムをメインとして私服だけにとどまらず、機能性としてもスポーツ・登山などいくつもの状況を意識していることで、着用するシーンを選ばないのが魅力。
もうひとつ注目すべきは“ポンチ素材”です。
ジャージ素材の一種で、伸縮性を持ちながら、少し光沢がある上品な印象。
ポリエステルを含むので、そのままスポーツにも使えます!
ポンチ素材の登場が、私服にもただデザインが良いだけでなく、着心地だったり機能性を持たせる傾向を後押ししているんじゃないかと。
このようにスウェットに使われていたり、、、
GUではTシャツでの取扱いがあるので、一度実物を見てみてください。
私服でも着られるテニスウェアが欲しい
じゃあ、テニスウェアにはシーンを選ばずに着ることができるものはないの?というと、それは違います。
例えば、プリンスが展開する高級ウェアブランド【prince authentic】をご存知でしょうか?
(出典:prince authentic – LOOKBOOK)
なんだこれっ!? 普段着でテニスできるわけないじゃん? でも着てみたら、めっちゃテニスウェア…… いや、それ以上だった!
他にも、前編でご紹介したセントクリストファーは、デザイン的に街中でも映えるものを意識して作られている気がします。
素敵なカタログも出ていますので、ぜひご覧になってください。
St.Christopher 2019SS のカタログは3月末頃に出来上がりの予定です。
これは、シヨーでショップさんに配布した絵型のチェックリストです。
Stファンのプレーヤーの皆様にいち早くお届けします。 pic.twitter.com/5Mh5iJw3th— StChristopher-Tennis (@info42132172) March 18, 2019
今のテニスウェアだって、機能性で勝負できる!
服の素材に関しても、テニスウェアにはいいものが多数あります。
YONEX(ヨネックス)のベリークールドライ
ellesse(エレッセ)のDeo Protect(抗菌)や、、、
光電子などなど
UVカット機能だったり、そのまま使える素材を活かして、無地やモノトーンのデザインで私服でも着られるウェアってどうでしょう?
僕は販売されたら絶対に買うので、何卒よろしくおねがいします。笑
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