ラケットのシェア率では、トップを誇るウイルソン。
最近ではエコなテニスボールだったり、ラケット以外のグッズにも力を入れていますよね。
その中でも、僕が一番注目して欲しいのがテニスシューズ。
有名メーカーに比べると知名度は低いですが、フットワークに役立つ、かなりいい機能を持ったテニスシューズを開発しています!
そんなウイルソンのテニスシューズですが、上位モデルを4種類展開中。
- ケイオス3.0
- ケイオス3.0 SFT
- ラッシュプロ 3.0
- アンプリフィール 2.0
それぞれのサイズ感や注目ポイントなど、履き比べてみた感想をお届けします。
足に張り付くようなフィット感が特長の「ケイオス3.0」

ケイオス3.0のサイズ感
27.0cmで 315g と、テニスシューズの中でもかなり軽いモデルになります。
横幅はやや細めですが、圧迫感はなく、全体的に吸い付くようなフィット感が◎。
シューズのタンが薄いのが特徴で、足の甲にピタッと張り付くのがクセになるほど心地良いです。
ケイオス3.0のポイント
アッパーは通気性のいいメッシュ素材で覆いながらも、消耗しやすいつま先やシューズ内側には、硬い素材を使ってしっかりガードしてあります。

そして、ソールの中足部には、重心移動をサポートする樹脂パーツが搭載。

ただ軽いだけでなく、しっかり動いても大丈夫なサポート性能・耐久性も備えています。
ちょっとだけ気になった点
これといって気になる点はないほど、完成されたモデルだと思います。
強いてあげるとすれば、アウトソールの接地面が小さいので、安定性には期待しないほうがいいかなーと。
ケイオス3.0の評価・感想まとめ(オススメできる人)
ケイオス3.0は、動き出しが軽く、コンセプトである「初速が変わる」テニスシューズに仕上がっています!
あと一歩を速くしたい人や、スッキリとした圧迫感のないテニスシューズを履きたい人にオススメです。
オールコート用はこちら
オムニ・クレーコート用はこちら
さらなるフィット感・耐久性を両立させた「ケイオス3.0 SFT」

ケイオス3.0 SFTのサイズ感
基本的な作りは、ケイオス3.0と同じになっています。
変更されているのは、タンの形状と靴ひも。
アッパーとタンが一体化した「シュータン一体型」になり、フィット感がアップしました。

靴ひもは、テニスシューズでは珍しいワンタッチ型の「クイックレーシングシステム」が採用されています。

靴ひもを引っ張るだけで、ひも全体がしっかりと締まるので、かんたんですね。
ケイオス3.0 SFTのポイント
そのほか、ケイオス3.0からパワーアップしているのは、安定性と耐久性の部分です。
安定性では、アッパーのサイドに搭載された「センシフィット」というパーツが、ケイオス3.0より増えていて、中足部の安定性が強化されました。

耐久性は、擦れに強い「ドラッグパーツ」が足首のあたりにも使われているので、よりハードにスライドする人にも安心な作りになっています。
ちょっとだけ気になった点
シューズの性能ではないのですが、履きにくさは感じると思います。
SFTのような「シュータン一体型」は、フィット感が抜群なものの、足を入れる履き口が狭いです。
あと、今回のSFTにはオムニ・クレー用のモデルは展開していないので、オムニ用のソールが好きな人にはオススメしにくいです。
ただ、オールコート用の中ではグリップ力が強めなので、僕のレベルではオムニコートでも問題なく使用できました。
ケイオス3.0 SFTの評価・感想まとめ(オススメできる人)
ケイオス3.0 SFTは、耐久性に優れた軽量テニスシューズです。
かんたんに靴ひもが結べるのに、しっかりとしたフィット感があるのも◎。
軽くて動きやすいシューズを探している人にオススメします。
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驚きの蹴り出しやすさを持つ「ラッシュプロ 3.0」

ラッシュプロ 3.0のサイズ感
ラッシュプロは、ウイルソンのモデルの中で「安定性」を重視したモデルになっています。
重さは 350g(公式)と、意外にもやや軽めの部類。
作りとしては少しだけ細めですが、アッパーに固い素材を使用していないので、足幅が細い人以外でも使えるサイズに仕上がっているかと。

また、つま先(前足部)にもクッション性がしっかりあるので、安心感があります。
ラッシュプロ 3.0のポイント
このシューズ一番の特徴は、「4Dサポートシャーシ」。

ソールの小指側からななめに搭載されている樹脂パーツで、ボールを打つときの重心移動や回転運動をサポート。

また、青の向きにはねじれにくいため、体重が外側へ逃げづらくなっています。

ちょっとだけ気になった点
アッパーの素材がメッシュ素材のみなので、ハードに動く人には耐久性が物足りないかも。
シューズ内側など、必要な部分には補強がされていますが、どちらかというと履きごこちが重視されている感じです(だからこそ軽い)。
あとは、ダブルアイレットで履きたかったなーというのが本音。
幅狭+甲低の僕としては、このシューホールがあるのとないので、かかとの安定性がかなり変わります。
次期モデルでついてくれたら、蹴り出しに関しては最高のテニスシューズになると思います。
ラッシュプロ 3.0の評価・感想まとめ(オススメできる人)
ラッシュプロ 3.0は、安定性やサポート性で、非常にバランスの良いテニスシューズです。
硬くもなく、重たくもない、どなたにでもに合うモデルになっていますよ。
打球の質を上げたい人は、このシューズを選んでみてはいかがでしょうか?
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テニスシューズとサポーターが一体化した「アンプリフィール 2.0」

アンプリフィール 2.0のサイズ感
基本的には、ラッシュプロ3.0と同じく「4Dサポートシャーシ」などが搭載されたモデル。
大きく変わっている部分は、見た目からも分かる通り、足首周りのサポーターですね。

足首周りまで覆われるので、なかなかタイトな履きごこち。
履くのは少し手間がかかりますが、その分、足首・土踏まずの両方がしっかり支えられている感覚がありました。
アンプリフィール 2.0のポイント
この足首にあるサポーターは、「アンプリフィールベルト」といいます。

このベルトは、テーピング理論に沿った構造で、シューズを履いたときの母指球の下あたりからスタート。
そこから、シューズの外側を通って、足首を一周する形で伸びています。
このベルトが足首のストッパーとなることで、過剰な動きを抑制。
こう書くと、それじゃ足を動かしにくいんじゃないのって思う人もいますよね。
全然そんなことはなく、可動域はサポーターに任せられるので、「足首のことは気にせず、自由に動いても大丈夫」な安心感がすごいですよ。
ちょっとだけ気になった点
性能的に申し分なく、多少の履きにくさも、サポーターとしての役割を考えたら許容範囲です。
ひとつ挙げるとしたら、アッパーが二層構造になっているので、オムニ・クレーコートで使うと、層と層の間にすごい砂が入りそうだなと。
アンプリフィール 2.0の評価・感想まとめ(オススメできる人)
アンプリフィール 2.0は、タイトな履きごこちで足全体をしっかり支えてくれるテニスシューズです。
足裏の感覚を損なわず、足首のサポート機能も欲しいなら、これを選ぶべきです!
サポーターと一体化したテニスシューズは、今現在このモデルだけ。
捻挫経験のある人や、怪我の予防を重視している人は、このシューズがぴったりです。
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ウイルソンのテニスシューズを履き比べてみた感想まとめ
ウイルソンのテニスシューズは、足からの力を使いやすいモデルが揃っています。
蹴る・切り返すなど、テニスに置いて重要なフットワークを支えるパーツは想像以上に良かったです。
他社にも引けを取らないクオリティを持つテニスシューズを、ぜひ一度は履いてみてほしい!
全身を使ったフォームでショットを打ちたい人は、ウイルソンのテニスシューズを選択肢に入れましょう。
シューズ名をタップすると、個別の解説記事にジャンプします | ||
シューズ幅 | 対応コート | 重量 |
アウトソール | ガッチリorしなやか | |
![]() ケイオス3.0 | ||
やや細い | オールコート オムニクレー | 軽め |
ハーフ | しなやか | |
![]() ケイオス3.0 SFT | ||
やや細い | オールコート | 軽め |
ハーフ | ややしなやか | |
![]() ラッシュプロ3.0 | ||
やや細い | オールコート オムニクレー | 普通 |
ハーフ | バランス型 | |
![]() アンプリフィール2.0 | ||
やや細い | オールコート | 普通 |
ハーフ | ガッチリ |
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